紅ほっぺ

Russell2008-03-02

 スーパーで苺が大プッシュされる季節となりましたね(本当は初夏の果物だそうですが)。大粒のパックと小粒のパックが混在していたので、なんとなく大粒をチョイス。紅ほっぺという、初めて見る品種でした。


 身の回りの女子に「果物ならイチゴが一番すき!(はぁと)」とか言われても、正直ぴんとこなくて。やれやれ、見た目のラブリーさに惑わされて点が甘くなってるな、と内心つぶやいていたりしたものです。おいしいとは思うけど、そんなに飛び抜けた存在か? と。
 今日はその考えを少し改めなければいけないと思うのであります。


 今回は大粒だったので、3口4口もしてようやく食べきるわけで。この満足感はちょっと言い表せない。「まだこんなにある!」的な。今から振り返ると、1口で食べる苺の味わいの、何と儚いものだったことか。
 また果汁がすごい。果物のうまみを表すのに「甘酸っぱい」とか軽々しく口にしますが、これこそまさに「甘酸っぱいオブ甘酸っぱい」。
 例えば、りんごも確かに甘酸っぱいっちゃ甘酸っぱいんですよ。でも微かな渋み、えぐみとか、繊維質とかも同時に飛び込んでくるんですよね。その雑味がまた、「らしさ」なんですけど。
 苺の甘酸っぱさは、そういう付随要素が極限までおさえられている感というか。「甘酸っぱい」だけを高純度に取り出したような、脳髄にガツンとくるインパクトがありました。


 今まで、苺をなめていたと認めざるを得ない。ごめんなさい苺。まだ3分の1しか食べてないので、あと2日ガツンとやられてきます。